ゴール(目標)設定したいけど方法がいまいちわからないから、やり方なりコツが知りたい。
という方向けの記事です。
こんにちは、森昇/Shou Moriです!
ゴールとは、夢や目標のことであり、自分が将来、どんなことに慣れるかを意図的に決めることを言います。
そしてゴールには正しい設定方法があります。
ゴールに始まり、ゴールに終わる
と言われるくらい、あなたの人生においてどんなゴール(目標)を持つのか?が全てだし、Dr.苫米地さんは今まで200冊以上の本を出していますが、全てに共通することは「ゴール設定」です。
つまり、大天才苫米地英人をもってしても、200冊以上ゴール設定について書かなければいけないくらい、ゴール設定が最重要項目ということです。
そしてぼく自身、プロのコーチとして活動してますが
「今まで本や動画ゴール設定が大事ってのはわかるんですけど、結局どうやって設定すればいいか分からない」
という悩みを多くいただくので、今回の記事ではゴール設定の「3つの原則+α2つ」とそのポイントについてまとめました。
▶これだけは抑えたいコーチングで重要な目標とゴール設定の明確な違いとは?
➡気になるところから読む
- 1 コーチングにおけるゴールとは?夢や目標との決定的な違い
- 2 なんでゴール設定する必要があるの?
- 3 ゴール設定は自分で行う理由
- 4 ゴール設定の前に、まずは現状を把握しよう!
- 5 結論:ゴール設定の原則は、たかが3つ、されど3つ
- 6 さらに加速!コーチングにおけるゴール設定の「+α」
- 7 コーチングの誤解?真のゴールなんてもんはない!
- 8 さぁ!コーチングを使ってゴールを考えてみよう!そして行動しよう!
- 9 追伸:ビジネスを頑張っても稼げなかった僕が月307万突破した超具体的な方法を期間限定で公開中
コーチングにおけるゴールとは?夢や目標との決定的な違い
ゴールとは、夢や目標と似ていますが、コーチングでは違ったニュアンスとなります。
「なぜ、目標や夢と言わないのか?」というとは、それらは現状をますます強固にしてしまう恐れがあるからです。
なのでコーチングではゴールという時に、「現状では達成出来ない」という制約が入ってきます。
「現状では達成出来ない」とは、「自分の人格を変えないことには達成できない」ということであり、「自分の信念体系(beliefsystem)を変えないことには達成出来ない」ということです。
だからこそコーチングスキルを身につけて正しくゴールが設定出来るようになると、現状を次々と変える事が出来るようになります。
なんでゴール設定する必要があるの?
まずは「そもそもなんでゴール設定をする必要があるのか?」ってことについて書いていきます。
夢や解決策は盲点の中に隠れている
動画:ゴール設定する理由はスコトーマ心理的盲点を外したいから
まず僕たちは「自分のゴールにとって必要なものしか見ない」という絶対条件があります。
スコトーマ(心理的盲点)という必要なモノ以外を見えなくする機能が存在します。思い込みと言ってもいいかもしれません。
そしてあなたが夢実現の方法や、問題解決の方法が見えない理由は、僕たち人間の認知にはスコトーマ(心理的盲点)があるからです。

上の図で言うと、白色の円があなたにとって必要だと思われる範囲であり、灰色の部分がスコトーマです。
成功のチャンスも夢実現の方法もあなたの目の前に「既に」あります。
だから下の図のように新しくゴールを設定してスコトーマが外れれば、夢やチャンス・解決策に気づき、あとは行動するだけになります。

縁起を変える為
ゴール設定をする理由は、縁起を変える為ともいえます。
縁起とは関係性の事です。
- 親と子という関係性
- 上司と部下という関係性
- 会社と自分の関係性
- 彼氏と彼女という関係性
- スマホと使い手という関係性
- 車と運転手という関係性
- 社会と自分の関係性
など
僕たち人間は、かならず何かしらとの関係性の中で生きています。
逆に言えば、あなたが決めた関係性によって、あなたという存在が出来てるという事です。
そしてこの記事でお伝えするゴール設定の一つに「現状の外」という条件があります。
詳しくは後述してますが、つまり現状の外というのは「あなたのいまの縁起を大きく変える」事であり、縁起が変わるからこそ人生がダイナミックに変化するという事です。
意識的にゴールを設定しないと、現状維持のゴールを選択することになる
意識的にゴール設定をしないと、ぼくたちは現状維持というゴールを選択することになります。
なぜなら僕たちの脳(つまり無意識も含めた本能)は、生命維持が一番大事だからです。
なので本能的に「変化することによる生命を脅かされるリスクを避ける」ため、昨日までの現実を維持し続けようとします。
そして最初に「自分が将来、どんなことに慣れるかを意図的に決めること」がゴール設定だとお伝えしました。
つまり意図的ゴール設定をしないと、本能に従い「昨日までの生活を続ける」というゴール設定をすることになるため、あなたがもし仮に辛い状況にいるのであれば、それを一生続けることになります。
朝起きて→ご飯食べて→通勤して→仕事して→昼ご飯食べて→仕事して→家に帰って→夜ご飯食べて→お風呂入って寝て→決まった時間に起きて→。。。
みたいな感じで人それぞれルーティン化された生活の中で生きてますが、新しくゴールを設定しない限りはそのルーティンを一生続けることになるんです。
そしてゴール設定とは、あなたのルーティンにはないモノにする(現状の外にゴールを設定するとも言いますが、詳しくは読み進めてもらうと書いてます)ことになり、
それを達成するために同じ毎日を変えることになるため、人生を次々と変えることになるというわけです。
今まで持ってなかった能力を獲得するため
「今までの自分をまるごと捨てる」から人生が変わる!プロコーチが教える自分を変えるコーチングのコツにも書きましたが、ゴールを設定しないと現状維持を選択することなりますが、ゴールを決める事で今までの自分を変える事になります。
そしてその過程の中で、今までの自分では出来なかったことや、新しい能力や才能を獲得できるようになります。
たとえば僕は、いまではYouTubeやブログ等の情報発信をたくさんしてるけど、「ネット以上に意見を書くなんて絶対に無理だ」と思ってました(笑)
だけど僕なりに将来について考える出来事があり、ゴール設定してくなかで、最初はドキドキもしたし失敗しまくったけど、「絶対に無理だ」と思っていた能力を獲得することが出来て、そのお陰でこうして好きな事をして生きることが出来るようになりました。
なのでゴール設定をする理由の2つ目には、あたらしい能力や才能を獲得することが出来るようになります。
夢を諦めるのは平均24歳から。諦めた理由は「才能の限界を感じたから」
キリンビール株式会社「のどごし 夢のドリーム」日本人の夢調査結果発表によると
日本人の約76%は叶えたい夢を持っている 一方、夢を諦めるのは平均24歳から。諦めた理由は「才能の限界を感じたから」
だそうです。

上の図は2013年新成人の約9割は叶えたい夢を持っている!夢の保持率はどの世代よりも高い結果に 「のどごし 夢のドリーム」 日本人の夢調査結果発表よりからの引用ですが、調査された全世代で叶えたい夢はあるんですよね。
だけど一方で、夢を諦めるのは平均24歳からであり、 諦めた理由の半数は「才能の限界を感じたから」というものだそうです。
つまり僕たちは「夢はあるけど、どうせ自分には無理だよね、、、」と24歳の時点でゴールに突き進むのを諦め、現状維持を選ぶということでもあります。
だけどこれからの時代、科学や医療技術の発達で「人生120年」といわれるようになるのは間違いないけど、24歳で夢を諦めた人は残り80年くらいを現状維持をして生きていくことになります。
夢を諦めるのは、「正しい」ゴール設定の方法を知らないからだ
実際僕も24歳くらいの時に将来諦めモードになりかけましたが、今では子どものように夢を追い続けています。
「なぜ僕が夢を諦めることなく生きることが出来てるのか?」と言うと、それは「正しい」ゴール設定の方法を知っていたからです。
特別な才能もなかったし、正社員から転職失敗してアルバイトになってしまい、「お前は社会人失格だ!」と批判されまくったけど、そこで腐らずに挽回できたのも、その都度正しくゴール設定が出来ていたからです。
そういう意味でも、ゴール設定は自分の身を守る技術ともいえます。
動画:コーチング ゴール設定は自分のエネルギーを守る事でもある!
ゴール設定は自分で行う理由
ほとんどの人のゴールは他人から与えられたものですが、コーチングではゴール設定は自分で行うという原則があります。
これはパーソナルコーチングを受けた場合も同じで、コーチはゴール設定のアドバイスは行うけど、「あなたはこのゴールにしなさい」とは強制はしません。
もちろん優秀なコーチのコーチングによって、それまで見えてなかったゴールが見えるようになるのも普通にあります。
だけどコーチからゴールを教えないし与えない理由は、人から与えられたもの、押し付けられたものはゴールとはなりえないからです。
それらは全て「奴隷のゴール」であり、他人から与えられたゴールで喜ぶ人のことを「奴隷」と呼びます。
コーチングは奴隷になる為のツールじゃない
【重要】サラリーマンはモチベーション・やる気なくていい!維持できなくていい理由はこれ!にも書きましたが、本来他人から与えられたゴールに対して喜ぶ人はいません。
コーチングはあなたが本来持っている能力を発揮して、心の底からやりたい事を次々と成し遂げ、社会をより良くするものです。
決して、奴隷を創るツールではありません。
もしあなたが「本気で人生をよくしたい!」と思うなら、ゴール設定は自分で行うようにしてください。
ということで、まずは正しいゴール設定をする前の準備について書いていきます。
ゴール設定の前に、まずは現状を把握しよう!
「よし!コーチングの本読んだし、動画も見たからさっそくゴール設定するぞ!」と気合いが入る事は良いことですが、あせらず準備をしましょう。
ものごとを成功させる秘訣は、「いかにいい準備が出来るか?」です。
日ごろの練習で、無意識レベルで動けるように準備をするから試合でパフォーマンス発揮できるし、ビジネスでは戦略を徹底的に考えるからこそ成果を出せます。
そしてコーチング理論を使ってゴール設定をする場合、準備にあたるのは現状把握です。
あなた自身の現状を正しく認識しないままゴール設定をしても何のエネルギーももたらしません。
私たちがゴールを設定すれば、現状のゲシュタルトとゴールのゲシュタルトには当然、差が生じます。
秩序を回復しようとするゲシュタルトの働きを使えば、ゴール設定のいかん次第で、私たちはより大きなエネルギーが生まれることになります。
(中略)
もちろん、エネルギーだけでゴールを達成できるわけではありません。そのためには、アイデアも必要です。
アイデアとは、つまり、ゴールを達成するための創造性です。
人が創造性を発揮するときは、混乱と無秩序の中にいるときです。
もし状況が、すでに自分が想定する、”あるべき姿”であったとしたら、私たちの無意識は創造性を生み出したりしません。
混乱と無秩序の状況にいるからこそ、無意識のレベルで創造性が発揮されるのです。
では、創造性を発揮するために、私たちはどのような方法を取ればいいのでしょうか。
それが、私たちがゴールを設定するにあたり、意図的に今の現状を一度壊すという方法です。
ゴール設定によって、混乱を引き起こし、秩序を回復するためのエネルギーと創造性を生み出すのです。
夢を叶える方程式p119~120
そもそも自分の現状を見たくないという人は、ゴール設定だけしてもハイになったり気持ち良くなったりするだけです。
それだけで年収が上がるわけも無いし人生が改善されるわけもないです。
自分にはこれが足りないと正しく認識することは、ゴール達成の確率を上げる
ちなみに「身の程を知る」というのは大事です。
それだとエフィカシーが下がるとか言う人は、エフィカシーの定義から学び直したほうがいいです。
盲信はエフィカシーではありません。
自分にはこれが足りないと正しく認識することは、ゴールに向かうためには必須であり、ゴールを達成する確率を上げます。身の程を知れば、改善の方向性が見えるのです。
まさにMasteryの道です。
いいゴールとは問いを引き起こす
たんなる幸福感を求めたいなら、サプリメント飲めば十分でしょう。
だけど僕たちはサプリを飲んだ幸せではなく、物理世界に落とした幸せを望みます。
そっちの方が楽しくないですか?
良いゴールとは「問い」を引き起こします。決してマントラではありません。
「なぜ?」「どうして?」「どのよう?」「そもそも?」「どんな?」「いまの状況でいいの?」
と、無秩序を回復するために脳に創造性をもたらします。
そしていまのあなたの現状を創っているのは、あなたが掲げた(意識無意識関係なく)ゴールのみです。
つまりどういう状況であれ、あなたが望んだ世界がいま身を置いてる世界です。
無職なのも、デブなのも、転職失敗し続けているのも、友だちが一人もいないのも、貯金がなくて借金だらけなのも、浪費癖があるのも、根気もないのも、モテないのも、、、
どんな状況であれ、過去のあなたが未来に望んだ(望まされた)世界が目の前に広がっています。
スタート地点としての現在を把握する
なのでまずは自分の現状をしっかりと認識するところから始めましょう!
現状把握する上でおススメのワークを引用しておきます。(これはクライアントさんもスクール生もやってもらってるワークなので、とても効果があると思います)
<人生の棚卸しリスト>
- 自分と自分の人生について現在、満足していないこと、変えたいと思うことは何か? と満足しているのはどんなところか?
- 続けたい、もっとふやしたいと思うのはどん なことか?
- 何を心から楽しんでいるか? 何を嫌っているか?
- 望みどおりの人生を送れるとしたら、どんな人生を選ぶか?
- 失敗しないという保証があれば、何をやってみたいか?
- 死ぬ前に経験したいこと、やり遂げたいことは何か?次の2年なら? 5年なら? 1年なら?
- 自分の長所・短所は?
家族や恋人、友人との人間関係、仕事や職業、肉体的・精神的健康、経済状態、精 神状態、知的成長、社会活動など、人生のあらゆる面を見て、これらの質問に答えて みてください。
次に、これまでの人生で自分に起こった変化を、自分が求めたものと、自然に起こったものとに分けて考えてみます。
その変化は大変だったか、簡単だったか、変化が起こったあとでどう感じたか、といったことを振り返ってみるのです。
例えば、大学を卒業して社会人になった。その前後で、自分の考え方や行動が変 わったと思えば、どんな点が変わったのか? それに対して今、自分はどう感じるか? といった具合です。
この作業をするだけでも、これまでスコトーマに隠れて見えなかった事柄が、いくつか明るみに浮かび上がってくるはずです。
注意しなければならないのは、このように自分と人生を振り返ってみたとき、自分やだれかを責めたり、批判したりしたくなっても、それは決して、してはいけない、ということです。
あくまでも、スタート地点としての現在の自分の人生を正確に把握し、それをどう変化させたいかを具体的につかんで、ゴールの設定(暫定的な目標設定)をすることが目的です。
この作業を通じて、過去の失敗や間違いを客観的に把握するのはいいのですが、そのために今の自分が不幸なのだとか、充たされないのだと考えないことです。
くり返し述べていますが、「過去がこうだったから、現在がこう」と解釈するくせを捨てましょう。
大事なのは、未来を見据えて、未来の幸せを確信することです。
努力はいらない!「夢」実現脳の作り方p129~131
ワクワク、ドキドキ、ハラハラ、怒り、憎悪、焦りや焦燥感、自分だけ取り残されてるような孤独が湧き上がるかもしれませんが、その心の痛みは目を背けて生きる時間に比べたら一瞬です。
どんなに凹んでも、1週間もあれば立ち直れると思います。
ぼく自身の体験談は、独立起業しても稼げない事で家族との繋がりを保ちたい無意識の本音を知ってショックだったけど、本心と向き合う事で稼げるようになったを参考にしてください。
そして自分の根源と向き合うと、現状維持か自己変革の2択を選ぶことが出来るようになります。
コーチングを受ければ確実に現状把握できるしコーチが傍に居るので、凹んだとしてもちゃんと引っ張り上げてくれます。(凹んだ反動を利用して、さっさとゴール側に引き上げます)
それは費用的にキツいという人は、愚直にワークを実践して己と向き合いましょう。それは無料でできます。
引用通り、過去と現在の自分を責めず、他者へ責任転嫁もせず、愚痴も言わずに、まず冷静に自分の人生を見つめましょう!
その上でこれからお伝えする方法ゴール設定をして、現状とのギャップによるエネルギーと創造性を生み出しましょう。
それが唯一の近道です。(冷静に、客観的に、じぶんの歴史を振り返りましょう!)
大事なのでもう一度お伝えしますが、現状把握という準備プロセスを経てない人は、ゴールと現状とのギャップによるエネルギーと創造性が産まれません。
つまり、「自分と向き合わない人はいつまで経っても何も変わらず年を取るだけ」。という事になります。
先延ばしにしても、半年後なり、1年後なり、10年後なり、死ぬ直前なり、どこかのタイミングで必ず自分と向き合うことになるので、せっかくだからいま向き合いしましょう!
この記事を読んでる時が一番若くて体力があります。
ということで、次のパートから「正しい」ゴール設定について書いていきます。
結論:ゴール設定の原則は、たかが3つ、されど3つ
いきなり結論から書きますが、ゴール設定の原理原則この3つだけです。
- 本音にふたをしない
- 自己中心的でない
- 現状の外側に設定する
書籍としては『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める』にバッチリ書いてありますが、ゴール設定のポイントは「たった3つ」だけなんです。
だけど、この3つが出来てないとゴール設定が上手くいかないし、「コーチングが効かない!」とトンチンカンなことを言うようになります。
実は、苫米地さんの本を読んでいる人の中には、「現状の外側に設定する」というのは知っているけど、「本音にふたをしない」「自己中心的でない」という部分を知らないという人も結構います。
なのでこの記事では動画とは順番が違うけど、まずは現状の外側に設定することについて話をします。
ゴール設定Step3:現状の外側にゴールを設定する

今のままで上手くいくと思ってる?
「現状の外側」っていうのは、「今のままの自分では絶対に達成できない事」です。
自分を変えずに、同じ毎日を繰り返していたら一生達成できないことです。
SMARTの目標設定が機能しない理由
目標設定で有名なのはSMARTといわれる手法です。
結論からお伝えするとそれだけでは全く足りないどころが機能せずに、変えたいと望む現状を強化する危険性があります。
会社組織で働くビジネスマンであれば、経営目標があるのでそこに合わせて関係ある目標を設定すればいいでしょう。
だけど経営者やリーダー、個人の人生の話になると、まず最初に「方向性(Relevant)」が決まらなければ、目標自体作ることができません。
どんな人であっても、その個人の人生は、それぞれが主役です。なので自分で人生の方向性を決める必要があります。
そして、人生の土台となる方向性の部分で、SMARTの他の部分を利用しようとすれば、必ず問題が生じます。
どんな問題かというと、「現状維持になりやすい」というものです。
ほんらいは現状をかえたいと心から望み、自己変革をおこして自己実現、夢を次々と叶えていきたいのに、自ら足枷をつけて現実により縛りつけることになります。
なぜなら、
- 残りの日数で、
- 具体的で、
- 数字で計れて、
- 達成可能で、
- 期限がある
というSMARTの項目を一言でまとめるなら、「もうすでに知っていること」だからです。
つまり現状のなかで解決できる手段や方法で判断するわけですが、そもそも「なぜ現実を変えたいとねがうのか?」「目標として設定するのか?」というと、今の自分(および現実)では解決ができないし手に入れることができないからです。
現実的な目標を設定すべきという意見が頭をよぎった時には、アインシュタインの言葉を思い出しましょう。

いかなる問題も、それをつくり出した同じ意識によって解決することは出来ません。(The problems that exist in the world today cannot be solved by the level of thinking that created them.)
アインシュタイン
現状を変えたいのであれば、頭のなかにこれまでにはない新しい要素を入れることは必須です。
SMART通りに目標設定すると、「テストの点数を3ヶ月で平均10点あげる」という具体的なものになりますが、達成方法も勉強法もわかっているから具体的な期限も設定できるわけです。
こうした「現実的な目標」を設定しても、「知ってる範囲で理想的になる」ことはできても、けっきょくそれは現状の最適化であり現状維持にしかすぎません。
なので新しい現実を作るためには、SMARTの前にひとつのステップを入れる必要があります。
それがこの記事でお伝えしているゴール設定方法であり、現状の外にゴールを設定することです。
無意識にとって、未来なんて関係ない
なぜ、今の自分を本的に変えないと未来永劫達成できないゴールにする必要があるのかというと
「このまま現状を続けていたら達成できるわ」
って無意識が判断した瞬間、モチベーションがなくなり、ゴールを達成するための行動を起こせなくなるからです。
つまり無意識には、「3年後」とか「10年後」とか関係ないということです。
ほとんどの自己啓発書とかビジネス書には「3年後どうなりたいか?を考えて目標設定しましょう」とは書いてありますよね?
だけどこれを鵜呑みにすると「目標設定したけど、結局やる気になれない」という状態になるので、今すぐそういう考え方は辞めてください。
無意識にとって、確率なんて関係ない
苫米地さんの本の中には、今勤めている会社で部長になったり社長になったりと出世することはゴールになりえないと書いてありますが、今務めている会社で出世出来るかどうかは、単に確率の問題だからです。
僕たちの脳は確率には無頓着です。
たとえ成功率0,0001%でも、無意識は「根本的に変わらなくていいなら頑張らなくていいよね」と思うようになる。
なので結局行動するためのエネルギーが湧かなくなります。モチベーションが上がらないのは必然。
あと、サラリーマンの仕事というのは基本的にルーティンワークであり、年功序列です。
単純に考えて現状維持を続けていたら出世できるっていうのもあります。
だから本では「別の会社の社長になる!」っていうのが現状の外側って書いてます。
そしてたとえばダイエットにも言えることですが、、、
僕たちは基本的に食べ過ぎなので、5キロ程度なら食事量を少し減らせば簡単に痩せることが出来るためゴールにはなりえません。
だけど10キロ、20キロとなると体力面、筋力面でも課題が出てくるので、単に食事を減らせばいいというわけではなく生活全般を見直す必要が出てきます。
こういった
- 根本的にじぶんを変える必要があるもの
- 自分が変わらないと未来永劫不可能なもの
を現状の外側といいます。
明確に逆算できるゴールもNG
「ゴールは今の自分では出来ない事。だったら逆算で考えれるヤツにすればいのでは!?」と思う人もいるかと思います。
確かに考え方としてはゴール基準で考える事にはなるけど、実は明確に逆算できてしまうゴールは現状の外側のゴールとは言えません。
なぜなら、いまのあなたが明確に逆算できるということは「過程や方法が分かる」ということであり、「現状をかえなくてもいい」と無意識が判断するからです。
つまり、逆算でも分かってしまうものは全て現状の内側のゴールになるんです!
だって、逆算できるんだったら「つべこべ言わずにさっさとやりましょう」でいいですよね?
というこはゴールではなくてエフィカシー(ゴール達成の為の自己能力の自己評価)の問題になります。
そして「エフィカシーは高いけど、行動に移せない」と悩むのであれば、あなたが設定したゴールがそもそもやりたくない事である可能性が高いわけです。(そういう場合は、Step1本音にフタをしないを参考にしてください)
達成方法自体分からないゴールだから面白い
なので、大事なのは「そもそも達成方法自体分からない」という部分を意識することです。
現状の外側のゴールって、そもそもよくわかんないんですよね。
だって、「現状の外」ということは今のあなたには未知の世界ということであり、スコトーマ(心理的盲点・思い込み)に隠れて見えないわけです。
だけど人間の無意識は凄くて、わかんない物に対して考え続けることで概念自体を創ることが出来ます。
ライト兄弟が飛行機なんてない時代に、「空を飛ぶにはどうしたらいいか?」を考え続け試行錯誤したことで、人間は人工的に翼を手に入れました。
発明王エジソンは暗闇が支配してた時代に、「夜を照らすにはどうしたらいいか?」を考え続け、仮説検証を繰り返したことで、電球を発明して夜を昼に変えてしまいました。
こうやって、手段や方法を発明することをInvent on. the wayと言います。
つまり現状の外側のゴールとは、常に思い続け、考え続け、発明していく事の連続なんです。
だからこそ大事なのは、達成方法もなにも分からないゴールに対して、アファメーション等を使い「達成してる自分のエフィカシーやコンフォートゾーンレベル」をリアルにすることです。
つまり、ゴールと現状にギャップを感じることが大事なんです。
というわけで、現状の外のゴールの大まかなポイントです(↓)
- 今の自分を根本的に変える必要がある
- このままでは未来永劫達成不可能である
- 逆算しても達成方法がわからない
- そもそも明確にイメージ出来ない
- 真面目に考えずに、バカになりましょう
また、現状の外のゴール設定についてはコーチングで現状の外側のゴール設定をする2つの理由【設定方法も紹介】でも詳しく書いたので参考にしてください。
ゴールと今の自分にギャップを感じることが大事
あなたが今の現状を変えていく上で大切なのは、「今の自分と」「理想の自分」にギャップを感じることです。
動画:ゴール(夢・目標)と現状のギャップは大きいほどいい理由
ゲシュタルト心理学で明らかにされていることは、人間は外部の情報が内面のリアリティーに一致するように秩序を求めるということです。
ふつうの人は、個人でも、組織でも、いろいろな物事について「こうあるべきだ」「こうなるべきだ」というリアリティーを持っています。
それが現時点でのコンフォートゾーン(自分が慣れ親しんだ空間・当然だと思う場所など)です。
このリアリティーと異なる情報があると、それはマインドにとって問題になります。
そうして、マインドが想定している情報と外部の情報にある齟齬を修正し、秩序を回復しようとするのです。
(夢を叶える方程式 苫米地英人著p.118 Unit10エネルギーと創造性の源)
現状の外のゴールを設定したけど、なかなかモチベーションが湧かない人もたくさんいますが、、、
このとき重要なことは、ゴールのゲシュタルト(知識のかたまり)が、現状のゲシュタルトよりも、よりリアルでなければならないという点です。
ゴールと現状にギャップを感じて、ゴールを達成してる自分にリアルを持たせる
もし、ゴールのゲシュタルトがリアルでない場合は、2つのゲシュタルトのうち、もともとリアルな現状のゲシュタルトが選ばれてしまいます。
すると秩序を回復する働きによって、現状のゲシュタルトが回復されることになり、これでは元の木阿弥です。
(中略)
たとえば、現状では年収500万円の人が、年収1億円の生活をゴールにしているとしましょう。
そのゴールをリアルに感じるというのは、「実際私はすでに年収1億円の生活をしています」という自分の世界観をつくることです。
この年収1億円のゲシュタルトがリアルなものになると、いっぽうで、年収500万円というゲシュタルトとの間に大変な違和感を生じることになります。
なぜなら、現状の自分の身の周りは、何から何まで年収500万円の世界にすぎないからです。
これが、リアルかつ違和感のあるゴールの一例です。
(p.122-123 Unit10エネルギーの創造性の源)
個人的な体験やクライアントさんの反応と見ていると、ゴールにリアルを感じれば感じるほど、得体のしれない気持ち悪さやイライラ・不安を感じます。


などなど
今の現状を心の底から1秒でも早く抜け出したい感じです。
これは現状の外側のゴールを設定して、そこにリアリティーを感じてないと体感でません。
↓の動画で得たいの知れない違和感について話したので参考にしてください。
動画:コーチングセッション感想4/9 悩んでた事が思い出せないくらいゴールに没頭してコンフォートゾーンも変わる
だけど多くの人は、どうしても現状の自分にリアルを感じてしまって、結局元の生活を続けることになってしまうからすごいもったいない。
「今年も1年終わるけど、去年と対して変化なかったなぁ」という人は、まさに現状維持マインドに凝り固まっている証拠なので要注意です。ヤバいです。
動画:コーチング実体験 ゴール目標はすでに達成してる!と思うから効果が出る
大事なことなので何度もお伝えしますが、大切なことは
今の自分を根本的に変えないと達成できないゴールを、今まさに達成してるくらいにリアリティを持たせてギャップを感じること
です。
どんなにリアルにしても、不安やドキドキはなくならない
上に書いたように、ゴールを達成している自分のエフィカシーやコンフォートゾーン(自分の能力を決めるゾーン)の状態をリアルにする必要がありますが
どんなにリアルにしたと思っても、不安やドキドキはなくなることはありません。
逆に言えば、行動するときに不安やドキドキを感じるということは、それくらい現状を超えた行動をしてるということです。
コンフォートゾーンの移行のコツは「慣れ」です。
今までやったことない事をすると不安にもなるしドキドキもするけど、2回目以降は最初の頃と比べて緊張しないはずです。
これがコンフォートゾーンが広がり、高くなった証拠なんですけど、どんなにアファメーションやセルフトークのコントロールをしても、不安やドキドキはゼロにはならない。
だからこそ「まぁそういうもんだなぁ」というくらいの気持ちにとどめて、行動しちゃう方がいいですよ!
ちなみに、その時の感覚については下の動画で詳しく話をしたので参考にしてみてください。
動画:現状の外のゴールに向かう感覚とマインドセット 不安やドキドキはなくならない(68分1秒)
ゴール設定Step1、本音にフタをしない

ぼく自身、「本音にフタをしない(Want to)」が一番大事だと思ってます。
だって、ワクワクしないとやりたいと思えないじゃないですか?人生はいかに楽しむかですよ。
現状の中か外か、抽象度が高いか低いかもたしかに大事ですが、それよりはWant toかどうかです。
本当にやりたいことなの?ということが大事です。
夢はデカいけど、口だけで何もやってない人とは?
「現状の外側」にゴールを設定することは、目標を達成したり、現状を変える上で欠かせない要素なのは今までお伝えしました。
だけどたまーに、「世界平和」「世界を幸せにする」など壮大なゴールを掲げているけど、いつまでたっても愚痴を言いながら辛いサラリーマン生活を送っていたり、まったくゴールに対しての行動が出来てない人がいます。
「あれ?確かに世界平和は現状の外側になるはずだけど、なんで現状が変わってないんだろう・・・」
ゴール設定で悩んでる人の中には、こういう疑問をもってる場合もありますが、それを解決するためには、原則その①の「本音にフタをしない」という部分を吟味していく必要があります。
なぜならほとんどの人は、自分の本音にフタをした上でゴール設定をしてるからです。
自分に嘘をつくから、ゴール設定が上手くいかない
最初に自分が「何が欲しいか」「どんなふうになりたいか」を自問するワークは、自己啓発書や自己啓発セミナーの定番メニューです。
しかし、そこでみんなかっこつけて、自分に嘘をついてしまう。
「彼女1人と、彼女100人と、どっちがいいですか?」と聞かれたら、本音では「彼女100人のほうがいい!」に決まっています。
「預金通帳の残高が100万円と、100億円だったら、どっちがいいですか?」と聞かれたら、「100億円がいい!」と思うでしょう。
そんな単純な質問なら笑って本音を言えるのに、自己啓発となるとみんな自分に嘘をつく。嘘をつくことから始めてしまうから、なんの効果も得られない。
一時的に盛り上がっても、その盛り上がりは続きません。さめたらまたモヤモヤした日々。自分に嘘をついたところからスタートをしているんですから。
もう一度お聞きします。
あなたの「欲しいもの」「理想像」はどんなものですか。本音で答えてください。(p.64)

というか、自分の本音に正直に生きていいんですよ!
前に進むためにも、偽物のゴールは捨てる
「世界平和」とか「世界中の人が幸せになってほしい」という、崇高な現状の外側のゴールを設定しても何年も変化してないのは、あなたが本音に嘘をついているからです。
あなたが設定したゴールに何年も近づいてないとか、達成できてない場合は、無意識的に本音とは違う可能性が高い。
だから前に進むためにも、偽物のゴールだと気づいたら即効捨てるべきだし、違ったことに気付いたあなた自身を褒めてあげるべきです。
動画:コーチング「本当はやりたい事じゃなかった」と気付いた自分を褒めまくろう!
ゴールなんてくだらなくてOK
- ほんとは、他人から認められたいのかもしれないし
- ほんとは、褒められたいのかもしれないし
- ほんとは、モテたいのかもしれませんが
まずは、あなた自身の本音と向き合う作業をしましょう。
自分の本音は、間違いなくWant toです。どんなにくだらないことでも、本音には違いありません。
ぼくたちはやりたいと思ったことに対して行動的になれるし、困難だと思っても向かっていくことが出来ます。
Want toというロケットブースターを手に入れるためにも、まずは自分の本音を正直に認めてください。
もっとあなた自身の本音に正直になってもいいんですよ!
動画:自分の本音に素直になっていいと気付くことが現状を変える第一歩

ここまででWantToについて書きましたが、もうすこし詳しく知りたい方はこれはWantTo?悩み続ける人のコーチング的見分け方【偽の価値観を捨てる】を参考にしてください。
ゴール設定Step2、自分中心でない
動画:コーチング やり方 手法 コーチングの大原則 自分中心じゃないゴールの設定方法
最後に原則の2つ目、「自己中心的でない」についてです。
なんで自己中心的でないことが大事かというと、世間一般的に言われている「幸せ」というのは「自分が満たされればいい」というものだからです。
それに僕たち人間は、「誰かの為に頑張れる」生き物だからです。
「優越感」と「幸福感」は、絶望的に違う!
自分ダメの為の幸福感は、「優越感」とも言えますが、「優越感」と「幸福感」は明確にちがいます。
優越感というのは、快感を得るのは「あなただけ」です。
嬉しい気分になる、楽しい気分になる、幸せを感じるのはあなただけです。
そこには、あなた以外の人は入っていません。
例えば、「お金持ちになりたい」と思っている人は、自分が欲しい物を手に入れることはまず無理です。
なぜなら、「お金持ちになって、他人も幸せになってほしい」という目的が欠けているからです。
これでは、いくらお金を稼いだとしても決して幸せを感じることは出来ません。
まさしくバケツの底に穴が開いてる感じで、どんなに水を満たしても絶対に満タンになることはないですよね?
知らない人に幸せ感じることが出来るのは人間だけ
自分中心の優越感にとって感じる幸せとは、脳の部位で言えば、大脳辺縁系の偏桃体の情報処理による快楽です。
ポール・マクリーン博士によれば、人間の脳は3つの階層があります。

3つのというのは上の図(笑)のように爬虫類脳、ほ乳類脳、人間脳のカテゴリーに分けることが出来ますが、偏桃体というのは爬虫類脳に分類できます。
なので偏桃体による快楽は理性のかけらもありません笑(ちなみに爬虫類脳は蛇の脳と同じ組織で、ほ乳類脳は豚と同じ組織です)
「じゃあ人間が感じる幸福感ってなんぞや?」ってことになりますが、他人の為に自分の時間と労力を使って幸せを感じるのは人間だけという事実があります。
しかも、全く顔を合わせたこともない他人に対してやったことにたいして幸福感を感じることが出来るんです。
自分中心を捨てるコツは「どうしたら、あの人は喜ぶんだろう?」と考えること
実は人間の脳には、自己犠牲をしても他人のためになるなら幸福を感じる特殊な機能が備わっていて、その部位の名を前頭前野眼窩内側部と言います。
たとえば
- 「自分が作った料理を他人がおいしそうに食べる姿を見るのが好き」という人が、自分の時間と労力を割いて他人のために料理を作る時に発火したり
- 「他人の為に何かをしたい!」と思い、生き生きとボランティア活動をしている人
が発火をしています。

つまり
- 「優越感」は「自分が満たされればいい」という視点で考えて手に入れる欲求
- 「幸福感」は「自分が何をすれば他人が喜ぶのだろうか?」という視点で考える手に入れる欲求
ということです。
優越感の先には後悔が待っている
ちなみに優越感の場合は、その欲求に際限がありません。
「満たされた」と思ったら「もっと満たされたい」と思い、「満たされた」と思ったら「こんなの欲しくなかった」と愕然とすることになります。
例えば、「他人が持っているから自分も欲しい!」と思ってなんとかして手に入れたけど、、、
実際に手に入れた瞬間、そこまで欲しくなかったと気が付き「買わなきゃよかった」と後悔することになります。
自分探しの旅をしても、幸せは手に入らない
そういう意味でも、「自分探しの旅」というのは無意味なのが分かります。
だってそこには、他人が存在してないんだもん。
「やりたいこと」「本気になれるもの」というのは、優越感では絶対に手に入りません。
人間の幸福を手に入れたいのであれば、他人が幸福になってこそ自分の幸福になることを考えるんです。
なのに「じぶんは何をやりたいんだろう?」って、自分だけの世界を自問し、旅に出て、セミナーや情報教材を買っても、本気になれるものが見つかるはずはありません。
そんなんするくらいなら、僕の無料で出しているセルフコーチング動画を見て実践すれば十分です。
➡森昇のYoutubeチャンネル
やりたい事を見つける一番の近道
だからこそ「自分が何をすれば他人が喜ぶのだろうか?」という視点でやりたいことを考えることが、実は「やりたいこと」「本気になれるもの」を見つける一番の近道なんです。
自己中心的な情念の大きな欠点の一つは、生活にほとんど多様性をもたらさない、という点である。
自分自身しか愛さない人は、(中略)熱愛の対象がいつも同じなので、結局は耐えがたい退屈に苦しむに決まっている。
(中略)
幸福な人とは、客観的な生き方をし、自由な愛情と広い興味をもっている人である。
また、こういう興味と愛情を通して、そして今度は、それゆえに自分が他の多くの人との興味と愛情の対象にされるという事実を通して、幸福をしかとつかみとる人である。
愛情の受け手になることは、幸福の強い原因である。
しかし、愛情を要求する人は、愛情が与えられる人ではない。
愛情を受けとる人は、大まかに言えば、愛情を与える人でもある。
しかし、利子をつけて金を貸すような具合に、愛情を打算として与えようとするのは無益だ。
なぜなら、打算された愛情は本物ではないし、受けてからも本物とは感じられないからである。
では、自分の殻にとじこもってしまうために不幸な人は、いったい、どうすればいいのか。
彼は、自分の不幸の原因を考え続けているかぎり、依然として自己中心的であり、ために、この悪循環から逃れることが出来ない。
悪循環から逃れたいのであれば、単に治療法としてとりあげられ、むりにかき立てたような興味ではなく、本物の興味によるほかない。
これは本当にむつかしいものだが、にもかかわらず、自分の病気を正しく診断したならば、彼にできることはたくさんある。(ラッセル幸福論 p268-269)
動画:コーチングとラッセル幸福論の共通点 幸福な人になるには与えること
実際に前頭前野眼窩内側部が発火すると、メチャクチャ幸福感をえることができるので、今まで欲しいと思っていたものや、優越感からくる幸福についてどうでもよくなります。
あと個人的な話をすると、どうでもいいことにお金や時間、労力を使わなくなりました。

最低でも、日本中の人が幸せになるゴールにしよう
これはStep3、現状の外側のゴールにもつながってきますが、最低でも「日本中の人」を対象にするくらいのゴールがいいです。
僕個人の経験や、活躍してるコーチ達、クライアントさんの話を聞くと、例外なく「日本中の人」「世界中の人」を巻き込むようなゴールを持っています。
だからこそ困難なことがあっても突き進んでいけるし、ちょっとの失敗や批判で立ち止まる事もなくなります。
自分中心を捨てるとは自己犠牲だけしろというわけじゃない
自分中心でないことを考えてくときに、「じゃあ自分の事を大事にしちゃダメなのか?」ということになりますが、それはそれで抽象度が低いです。
なぜなら、ぼくたちも世界の一部だから。
これが「自己犠牲こそ素晴らしい!」という思想になるとどうなるかと言うと、「我慢して相手に尽くせ」という奴隷思想になります。
飲食店だったら「おいしいご飯と素晴らしいサービスを提供するために、利益ゼロで貧乏になれ」ということになりますが、それでは辛いだけですよね?
自分も愛して、周りも愛する
もう一度言いますが、僕たちも世界の一部です。
あなた自身の幸せも含んでいいけど、世界はあなただけで回ってるわけじゃないから、より多くの人は幸せになるほうがいいし、より多くの人も幸せにした方が人生楽しくなるし、たくさんのことを成し遂げること出来るようになります。
自分も愛しつつ、周りも愛する
たった数文字ですが、とても大事なポイントとなります。
なので、あなたも最低でも日本中の人を幸せにするようなゴールを考えてみましょう!
さらに加速!コーチングにおけるゴール設定の「+α」
今までの中でゴール設定の原理原則について詳しく書きましたが、ここからはマインドの変化をさらに加速させて現状を次々変化させるために知っておいたほうがいい「+α」について2つほどお伝えをします。
ゴール設定+α1、ゴール設定よりも「更新」を意識する

ゴールを設定して、行動していく中で必ず行うことは「ゴールの更新」です。
実はゴール設定よりも「更新」の方が難しいです。
なぜなら
「あ、達成できる」と無意識が思ったり
現状の外のゴールに向かっていく過程で新しいゴールが見つかった瞬間
今までのゴールは意味をなさないからです。
脳の仕組みから言うと、、、
ゴール設定して達成した自分のビジョンにワクワクドキドキすると、ドーパミンがでてきて行動を促したりやる気が起きたりしますが、「このままやったらできる」と気付くと、今までのゴールを持っていたとしてもドーパミンが出なくなります。
ということは現状を超えたゴールがなくなるので、あなたが持つゴールは現状維持だけです。
毎日同じことを繰り返すことだけが唯一の楽しみになります。
つまり、あなたが今まで設定したゴールが、賞味期限切れのゴールになってしまうというわけです。
ゴールがなくなると早死にする
アメリカTPI本部とアメリカ労働省がとった統計によると、ゴールを達成した人の平均寿命は1年6ヶ月という結果が出ました。
正確に言うと早期リタイアした人も含んだ平均寿命なので、必ずしもゴールを達成した人とは限らないけど、脳にとっては、達成することと諦めることは同じなので同義と捉えてもOKです。
ということは、現状維持という間違ったゴールしか持ってない人は早死にするかもしれません。
真面目なサラリーマンほど、「今勤めてる会社で社長になりたい」と思って出世して定年なり、「自分には部長までしか無理」と思ってリタイアと同時に諦める。
その瞬間にゴールが消えるので、その後間もなく死んでしまうかもしれません。
新しいところに向かおうとするパワーがなくなってしまうからこそ、僕たちは常にゴールを更新をする必要があるわけです。
僕たちはゴールによって認識できるものが変わるというスコトーマの原理があるので、新しい物が見えるようになる為には、新しいゴール設定が必要です。
- ゴールは達成するもので
- ゴール設定は世界の認識を変えるものです
ということは、新しいゴールがないと、昨日と今日と見えるものが同じになるということ。
新しい物が認識できないと、明日が必要なくなる。だから死んでしまうんです。
動画:セルフコーチング実体験 ゴールは気づいたら達成してるものだから更新し続けよう!
コーチはゴールに向かわせ、達成させないプロである
もしあなたがコーチングを使って自分の潜在能力を引き出していきたいのであれば、コーチを付けるというのはとても賢い方法です。
なぜならコーチングは、クライアントさんのゴール設定をサポートしてゴールに向かわせると同時に、絶対にゴールを達成させないことが使命だからです。
コーチはクライアントさんのゴールが達成されそうになったら、「その次」を促していきます。
例えば最初に設定したゴール近づいたら次、次のゴールに近づいたらその次と先へ先へと追いやります。
もちろん恐怖等を使ったり、怒ったりしてクライアントさんを緊張状態にさせない方法であり、Want toで現状の外のゴール設定について促していきます。
だからこそコーチングはクライアントさん自身では気付きにくいゴールの再設定も行うので、現状が変わるのが早いわけです。
ということで、コーチの下につくと、あなたはいつまで経ってもゴールを達成できないけど、「いままで私は何でそんなことで悩んでたの?」ってくらい想像を超えて現状を変えることが出来るようになります。
そしてセルフコーチングを行う上でも、いつまでたってもあなたが掲げているゴールは達成できないけど、ゴールに突き進みゴールの更新を繰り返す事で、気付いたらゴールが達成されてたり現状を変えることが出来るわけです。
ゴール設定+α2、本当に大切なことは、ゴール達成ではない

つまり、本当に大切なことは、ゴールを達成することじゃないということです。
ゴールを目指さないと出会わなかった問題や、チャレンジしなければ考えない問題に取り組んで、あなた自身のエフィカシーをどんどん高くしていく事です。
ゴールを達成するためのコンフォートゾーンをずらして、スコトーマに隠されてた「新しいゴール」や「もっといいゴール」「人生のゴール」などの道を見つけ出すことが重要なんです。
ゴールは一つだけなんて人生つまらなさすぎる
そしてゴールは一つじゃなくてたくさん持って良いんです。というか持つべきです。
なぜなら僕たちの人生は仕事だけじゃなくて、いろんな分野が合わさってるから。
つまり、幸福は一つの分野だけでは創れないということです。
なのでもしあなたが幸福な人生を歩みたいと思うなら、、、
仕事や収入のほかにも、健康や趣味、ライフワーク、家族や地域社会への貢献など、人生の様々な方向性に対してそれぞれにゴールを設定する必要があります。
コーチングではバランスホイールと言いますが、人生においてもバランスが大事なんですよね。

仕事で成功出来て年収1兆円になっても、家族関係がボロボロで社会的に悪影響を与えて、健康状態も最悪だったら何のために生きてきたのか分からなくなりますよね?
となると、あなたはバランスよくたくさんのゴールを持つことになるわけで、達成が簡単じゃない事もなんとなくわかると思います。
ゴールは達成する過程が一番面白い
そして大事なことなんですけど、ゴールって達成するよりも、達成を目指し続ける過程で試行錯誤したり刺激的な日常の方が楽しいことなんですよね。
つまり、ゴール達成する過程が一番面白いんです。
たとえばゲームもクリアする瞬間よりも、クリアまでの道のりの方が遥かに楽しいですよね?
「あーでもない、こーでもない」と試行錯誤して、ゴールに進みながら達成方法を発見して刺激的な日常に浸ることが、あなたにとっても最も面白い事であり重要なことです。
人生おもしろくなきゃ意味ないですから。
コーチングの誤解?真のゴールなんてもんはない!
コーチングを学ばれてる方に多いのが「これが本当のゴールだろうか?」ということです。
テストで言うと、「これは100点満点かな?」って感じ。
だけどそもそも「本当のゴールかどうか?」なんてのはやってみないと分からないし、真のゴールなんてのは存在しません。
なぜなら「真」かどうかなんてのは、あなたの中で決めるかしかないから。外には明確な基準はありません。
天職探しに82年もかけるな!
たとえば天職。「これは本当に私がやりたい理想の仕事かな?」と悩む人が多いですが、理想かどうか知るためには世の中にあるすべての職業を知り、経験するしかありません。
世の中には約3万種類の職があると言われ、インターネットの登場により次々と新しい職が生まれています。YouTuberやブロガーがいい例ですよね?
そして1日1つ職を変えるとしても約82年かかるし、新卒時の22歳から始めたとしたら104歳です(笑)
僕たちは「天職(仮)」として、とりあえずやりたい仕事をして、ゴールを更新するようにジョブチェンジをしてくべき。
いまの時代は一つの環境・職種を何が何でも全うするのではなく、変化し続ける必要があります。
ゴールは全て(仮)です。
なので1回設定したら一生変えなくてもいい「真のゴール」なんてのは存在しないし、それを探してると結局行動できなくなる。
待ち受けてるのは、おじいちゃんおばあちゃんになって「あのときやればよかった」と後悔する未来だけ。つまりは現状維持ですね。
僕たちにもっとも大事なのは、自分の中で「真のゴール(仮)」と決めて、常に更新し続けること。
「100点満点じゃなくていいよ!」ってことです。
さぁ!コーチングを使ってゴールを考えてみよう!そして行動しよう!
再生リスト:全てはこれで決まる!ゴール(夢・目標)設定方法・やり方・コツ
- 本音にふたをしない
- 自己中心的でない
- 現状の外側に設定する
ゴール設定の3つの原則と
+α1.ゴールの設定より更新
+α2.達成以上に過程が楽しい
という合計5つのポイントについてお伝えをしました。
重要なのは、あなたが達成を目指し続ける過程でワクワク出来るような、高いゴールを見つけること。
そして、ゴールを追い続けることで、人生をクリエイトしてワクワクし続ける事です。
そういう意味でも僕は「ゴールに片想いしましょう」といってますし、片想いを叶えるために行動しましょうと言ってます。
「いつまでも叶わわないなら、目指しても・・・」と落ち込まないで、5つのポイントを意識してあなたなりのゴールを設定して、ゴールに向かう一歩を踏み出してほしいと思います!

追伸:ビジネスを頑張っても稼げなかった僕が月307万突破した超具体的な方法を期間限定で公開中
「このまま働き続けても幸せじゃないし人生詰む」と危機感を覚えて、
安定したサラリーマンを手放して失敗しまった僕が
▶森昇/Shou Moriが会社員を辞めて独立するまでの物語とブログの理念を覗く
ブログに書けない話は無料メルマガで発信中。
マインドのプロコーチとして独立して、 ビジネスを学び頑張っても稼げなかった僕が 月307万突破した方法を全公開した動画講座 を期間限定公開中で、
こちらも受講者から
「人生を変えるターニングポイントになった!」
「嫌な仕事を辞めてやりたい事ができるようになった!」
「ビジネスで何をすればいいか明確に分かった!」
と好評をいただいております。 分かりやすく解説しているので、ぜひ受け取ってください。 メルマガ登録後、すぐに1話目が配信されます。 ▶動画講座の詳細を確認してみる


ファン化ストーリー仕組み化Webコンサルタント
仕事の苦しみ・職場の人間関係のストレスから解放するマインドコーチ
昔の僕はやりたいことも分からず、将来の希望も持てず、極貧サラリーマンとして生きつつも、「こんな生き方で人生を終えたくない」ともがき続けた時にコーチングと出会い、本格的に学び会社を辞めて起業する
自分のビジネスにおいて少ない集客でも成り立つファン化ストーリー仕組み化メソッドを駆使してほぼ自動で月307万円を稼ぐ
プロコーチとして全国でコーチングセミナーやコーチングセッションを行ったり、コーチングスクールの運営をしたり、日々全国から寄せられる悩みに対応して、延べ500以上の悩み相談に対してコーチングを行う
コーチングを実施する中で、お金やビジネス構築に関する悩みが圧倒的に多いという現実を目の当たりにして、クライアントの隠れた強みや才能をあぶりだし、want toなことや得意なことをベースとしつつ、お客様と濃い信頼関係を構築して少ない集客でもビジネスが成り立つ個人向けの起業支援コンサルを行うようになる
「今の働き方でいいのだろうか、、、」という現状から抜け出し、心からやりたい事を仕事にして人生を楽しく生きられるようになり、「お金」、「時間」、「精神」の自由を手に入れるための、マインドコーチングと個人で稼ぐビジネスの知識やスキルについてブログや動画、メルマガで配信中
➡ビジネスを頑張っても稼げなかった僕が月307万突破した超具体的な方法を期間限定で公開中

最新記事 by 森昇/Shou Mori (全て見る)
- 【コーチング体験談】上司への恐怖心が強く顔色を伺い自信を持って仕事ができなかったり、本当は何をしたいか分からず迷走していましたが、9か月のコーチングセッションで、すぐに彼女ができたり、上司の言動に動じなくなったり、ゴールが明確になりました - 2023年5月11日
- 【体験談】少ない集客でも月100万円以上のご成約!自由なお金と時間の両方が手に入り続けるファン化ストーリー仕組み化メソッドの感想まとめ - 2023年5月9日
- ビジネスコンセプトが明確になり商品が売れるにはストーリーも交えて作ることが大事だとわかりました【起業コンサル感想】 - 2023年2月26日
- 自分を知ることがビジネスであり、ビジネスをする以上自分の本音としっかり向き合うことが大切だと感じて、今後やっていくことが明確化されて本当にモヤモヤが一気に晴れ【起業コンサル体験談】 - 2023年1月31日