こんにちは!森昇/Shou Moriです!
「労働力を生み出すコスト」という視点で考えよう。あなたの給料が低い理由は、既にマルクスが残した資本論で書かれてます!
- 働いてもなかなか給料が増えない
- お給料が少なくて不満だらけ
- 頑張ってもボーナスがすくなくて昇給もない
- 一生懸命働いているけど、いっこうに生活が良くならない
仕事とお金の悩みを持っている人は多いのではないでしょうか。
上の図は平成27年 国税庁 民間給与実態統計調査結果(pdfファイル)に載っている平均給与の推移のグラフです。
図には載ってないけど、平均給与は平成9年の467万円を超えてないのがいまの日本の現状。
人々の生活が豊かになり、平成9年の頃よりもお金がかかる社会なのにもかかわらず、給料は増えてないわけです。
そして最初に書いたようにお金の問題で悩み過ぎたり、ストレスが溜まり過ぎて、生きることがとても辛くなる人もいます。
でも実は、ぼくたちのお給料は「あるルール」を元に決まっていることは知っていますか?
そしてその答えは、マルクスの資本論に書かれています。
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あなたの労働は商品である
マルクスの資本論によると、僕たちが取引出来るものは全て商品です。
つまりはあなたの労働力も、資本主義社会では立派な「商品」ってわけです。
従業員であるあなたは、会社に利益をもたらすために時間と体力と精神力を使って働きます。
そして対等な契約にのっとり、対価として会社から毎月給料を受け取ります。
これが資本主義社会におけるあなたと会社との取引になります。
200年前に生まれたカール・マルクスという人は、”資本家は労働力を商品として買う“と考えました。
奴隷制のように労働者自身を買うのではなく、形式上は対等な契約で労働者から”労働力”を買うという形になっているわけです。
つまり、労働力も立派な「商品」なんです。
これは資本主義社会で働く以上、例外はありません。
あなたの労働力は商品と同じように値段が付けられる
ということは
「労働力の値段」もコンビニのおにぎり等の商品と同じように決まっている
ということになります。
つまり
ぼくたちの給料は商品の値段の決まり方と全く同じように、考えることが出来る
というわけです。
じゃあ商品の値段はどう決まるのかというと、その商品の「価値」によって決まります。
ちなみにここでの価値は、世間一般で言われている物の価値の意味じゃなくて、マルクス資本論で定義されている「価値」のことです。
給料は、あなたが毎月働くために必要なコスト
ややこしいのでちょっと説明します。
資本論には 「使用価値」と「価値」の2種類があるので補足として説明しておくと、「使用価値」は、その言葉通り使う側のメリットで決まるものです。
もうひとつ「価値」というのがあって、これは間違えやすいですが、簡単に言うと、あなたが毎月働くために必要な「労働コスト」のことです。
通常、商品を作るために、『どれだけの労力・原材料・原価・時間など手間暇がかかっているのか』で、物の「価値」が決まり、それを基準に値段が決まっているわけです。
つまりは直接的に値段に反映されるのは、マルクス資本論でいう「価値」の方です。
商品としての完成するまでのコストが高ければ高いほど、当然商品の価格が高くなります。
ということは、ぼくたちの給料(労働力)も商品なので、同じ仕組みで給料が決まっているんですよね。
あなたが会社からもらえる給料の額を決めているのは、あなたの労働力を創る為に必要な要素の合計と考えられます。
つまりあなたが毎月貰う給料とは、あなたを会社で働かせ続けるために「必要なコスト」で決まる というわけです。
給料の額とおにぎりの値段はコストで決まる
じゃあ、労働力をつくるのに必要な生産コストとは何ぞや?って話ですが
まず、人間が働くには、その仕事をする「体力」と「知力(知識と経験)」が必要です。
たとえばマラソンを走り終えて、エネルギーがゼロの状態の人をそのまま働かせる事はできませんよね(笑)
労働者として働いてもらうためには、食事をして、睡眠(休憩)をとったりして、減ったエネルギーを満タンにしてもらってから働いてもらう必要があります。
このときにかかるコスト(食費、睡眠のための住居費など)は、労働力を作るのに必要な「生産コスト」となります。
新卒や業界未経験の人が、その会社で働こうと思った時に教育を受けさせ、一人前の労働力をつくるのも生産コストになります。
こうして労働力をつくるためのコストが積みあがったものが、そのまま労働力の価値になり、その労働力が基準となってみなさんの給料が決まるという感じです。
大事なことなので別の例でいえば、おにぎりを作るには
- お米を仕入れる
- 具材を仕入れる
- お米を炊く
- おにぎりの形にする
- パッケージを仕入れる
- パッケージをデザインする
などのてまひまが必要ですよね?
それと同じようにみなさんの「労働力(ちゃんと働けるようになる)」を作るには
- 食事をしなければいけませんし
- 体力を回復させるために住居や生活設備が必要ですし
- 服を着なければいけないし
- ストレス発散のための娯楽が必要だし
- 仕事をするための知力が必要になります。
これらの合計が労働力の価値になってみなさんの給料を決めているというわけです。
「必要最低限のコストだけ」が給料となる
給料は、「労働力という商品」を作るための必要経費だという説明をしました。
だけど残念なことに、会社にあるお金は有限なので、あなたが欲しいだけの金額をいくらでもだしてるわけではないです。
あながた給料を1000万円、1億円を望むのはあなたの自由だけど、会社的に無理なこともあるってことですね。
そして実は、資本論に書いてありますが、商品の価値とは「社会的にみて必要な手間の量」で決まります。
要するに、Aという商品を作るには、世間一般的にはこれくらいの原材料や手間が必要だなぁという量が、商品の価値になるというわけです。
おにぎりなどの商品はもちろん、労働力も資本主義では立派な商品なので、あなたの給料にも同じことが言えます。
商品の価値=労働力の価値であり、労働力の価値として認められるのは、「労働力の価値は、世間一般で考えて平均的に必要な経費だけ」です。
なので個人的に
- もっと食費や飲み代が必要だ!
- 私はもっと高級品が欲しい!もっと贅沢したい!
- 給料足りない!もっとくれ!
って、会社に言っても通用しないということです。
給料の各手当は、あなたにかかる費用の負担
つまり
- 通勤手当は「あなたが明日働くためには、電車に持って会社まで来なければいけませんね。その費用を会社が負担しますよ。」って意味だし
- 住宅手当は「明日も働くためには住む場所が必要ですよね。だから住宅を用意しましょう。その費用は会社が負担しますよ。」って意味だし
- 家族手当は「あなたが明日も働くためには、家族をちゃんと養えていなければいけません。だから扶養家族が増えたら会社がその分を上乗せして支給します。」って意味だし
- 資格手当は「その資格(知力)を得るのにお金や労力がかかったはずです。だからあなたの労働力の生産コストが上がりました。その分を支給しましょう。」って意味だし
- 役職手当、残業手当、子女教育手当も同様に
社会的に見てコストかかるから上乗せしときますね!って意味です。
そしてこの仕組みこそ、いまの日本企業で「資本論」に書いてある理論通りに給料が決まっていることの証なんです。
似た業界でも医者の給料が高く、介護士の給料が低いわけ
ということは理解してもらえたと思います。
ということは
というわけです。
実際、医者の給料は一般労働者の約3倍~10倍くらいです。
一般企業では時給1000~3000円なのに対し、医者の時給はだいたい1万円くらいと言われています。
ですが実は
- 仕事が激務だからとか
- 高度だからとか
- 人が生きていくために必要な仕事
という条件はあまり関係ないんです。
だって激務なら他の職業にも言えますし、
高度であれば、サーカス団やスタントマンは命かけてるからもっと高給でいいはずだし、
人が生きていくために必要であれば、介護士も高くなければいけないはずです。
年収ラボの医師と介護職員の年収によると、同じ医療・福祉業界でも、医者の平均月収は約85万円に対して介護士は約22万円です。
その差は約4倍以上あります。
間違いなく言えることは、介護士よりも医者の方が4倍も素早く動いてるわけじゃないし、仕事量も多いわけではないということです。
じゃあその差はなんでしょうか?
答えは準備に対するコストです。
準備の差が給料の差になる
医者になり仕事をこなすためには膨大な知識を身に付けなければならず、そのために長期的準備をしてきたからです。
医者になろうと思ったら小さいころから英才教育を受けて医学部に入り、大学で6年間学び、国家資格を取らなければいけない等
とてつもない準備が必要で、みんながそれを理解しています。だから医者は給料が高い。
一方介護士は非常に重労働で、社会的意義も高い仕事です。
だけど介護士になる為の準備は、医者になる為の準備よりもはるかに少なくて済みます。
小さいころから英才教育を受けなくてもいいし、医学部に入って6年間学んだりしなくてもいいですよね?
つまり介護士は「準備に対するコスト」が医師よりもはるかに低いから給料が安いんです。
そして、実際に労働力として準備をにかかるコストの差が給料の差になるというわけです。
ということは、介護士にかかわらず誰にでも簡単に始められる仕事は、「時間とコストをかけて身に付けるべきスキル」が存在しないため、その分給料が少なくなるということです。
コンビニのアルバイトが超安い時給なのも、誰でも簡単に出来るからです。
ぼくのアルバイト時代の時給が840円だったのも、施設管理とスポーツ運営という誰でもできるような仕事内容だったからです。
誰でも出来る場所で頑張っても、消耗するだけだ
なのでそういう場所で
- いくら頑張って心身を費やしても
- いくら頑張って成果を上げたとしても
「誰でも簡単に出来てしまう」のであれば、当然、必要経費は少なくなります。
そう考えると、単純作業しかやってない労働者の時給が少ないのは、ある意味必然だと言えます。
なぜなら「体力的にキツイ」とか「毎日長時間労働」とかは、給料における生産コストに関係ないからです。
つまり、あなたの「労働力」を作るための準備に必要なコストが少ないため、給料が少ないわけです。
マルクスが生きた社会とは最も違う点とチャンス
ここまで書いてきた中で、「じゃあ準備に対するコストをかけずに単純作業しかやってない私は一生給料が増えないのか、、、」と絶望感に打ちひしがれている人もいるかもしれません。
確かに、このまま単純作業で消耗すれば、あなたの給料は一生増えないばかりか、AIや機械化によって職を奪われる可能性が高いです。
ですが、マルクスの時の社会と違うことは、ぼくたちの経済的価値は物理世界ではなく、情報空間のほうに価値が増えているということです。
つまりビジネスの提供する価値が、目に見える分かりやすいモノじゃなくて、目に見えない情報空間に移行しているということです。
ビジネスの本質については独立起業で失敗する人の共通点はお金儲けから考える。ビジネスの本質は「提供する価値」ですよ!を参考にしてもらうとして、情報空間とは「実体はない物とか頭の中のアイディア」だと思ってください。
付加価値を高めることでお金が集まる
つまり今の時代は、物理的な単純作業よりも、あなたの頭の中にあるアイディアの方が価値があるってことです。
そして情報空間の価値を高めるには、付加価値を高める必要があります。
つまりは付加価値を高めることが出来れば出来るほど、あなたに入ってくるお金が増えるというわけです。
コーヒーの値段が15倍でカフェインは15倍か?
例えばセブンイレブンのコーヒーは100円ですが
スタバのコーヒーは300円で
リッツカールトンのコーヒーは1500円くらいします。
値段だけ見たら最大で15倍の差があります。
だけどセブンイレブンのコーヒーよりもスタバのコーヒーの方がカフェインが3倍多く含まれていて、リッツカールトンのコーヒーの方がカフェインが15倍多く含まれている!
とか、そういうヤバいことではなくて(笑)
付加価値の観点で見た時にセブンイレブンよりもスタバの方が高く、リッツカールトンの方が高いために値段の格差が起きたんです。
あなたの存在に価値を高める事が重要
物の価値ではなくて、情報空間についた価値のことを付加価値と言いますが、まさにリッツカールトンは高級であるという価値が付いているため、セブンイレブンよりもはるかに高い値段で提供が出来て売れるわけです。
これと同じで、 あなたの労働力の価値を高めるためには、あなたという存在の付加価値を高める必要があるってことです。
そのためにいい方法(というか唯一の方法)が、好きな事をとことん突き詰めて、知識を大量に身に付ける事です。
好きな事を突き詰めると、あなたしか出せない価値を自然に創ることが出来ます。
要するにマニアになりましょうってことです。
知識とは、アクセスの鍵
知識とはすなわち、苫米地さん風に言えば超情報場にアクセスすることが出来る鍵みたいなものです。
アインシュタインの知識があれば、アインシュタインの情報場にアクセスして世の中に価値を提供できるし
マルクス資本論の知識があれば、マルクス資本論の情報場にアクセスして、この記事みたいにあなたに価値を提供することが出来るようになります。
つまり知識が多ければ多いほど、たくさんの情報場にアクセスすることが出来るようになるし、知識が多ければ抽象思考もできるようになって、付加価値が高い価値を提供できる。
ということは、あなたの労働力(年収)はどんどん上がるってことです。
消費する側じゃなくて、創る側になるべし
つまり、何が言いたいかというと
- 嫌いな事はするな!好きな事だけやれ!
- 読書して物事見る視点を増やして知識量を増やせ!
- 抽象思考をガンガンできるようになって、社会に価値を提供していこう!
- 消費する側じゃなくて、創る側になろう!
ってことです。
ぼくはそういう意味でも
と言っています。
はっきり言って、あと数十年もしたら単純作業、長時間労働のほとんどが機械に変わります。
たとえば「2025年までにコンビニのレジを全自動にする方針だ」というニュースが流れましたが
下の記事に詳しく書いたので参考にしてほしいけど、やりたくない単純作業ばかりしている人は、どうしようもなく苦しい生活が、100%の確率で待っています。
これは大きな時代の流れなので、あなたの力では逆らうことが出来ません。
例えば、手作業の世界から、18世紀後半の産業革命で機械が導入されました。
100年くらい前は馬車が主流でしたが、今は自動車が主流です。
10年くらい前までは駅員さん各駅の切符をもぎっていましたが、今では自動改札機にとって代わりました。
現在、あるホテルの受け付けは、スタッフではなくて機械とのやり取りです。
トラックの運転は、自動操縦になりそうですよね。
スーパーやドラックストアはAmazonDushButtonでかなり縮小するかもしれません。
そして単純作業、長時間労働をする部分が機械に変わるということは、それでお給料をもらっていた人はますます安月給になるし、物理的な労働に支払われる対価はますます低くなること間違いないです。
動画:嫌々働くと給料はさらに下がる !Amazon倉庫ロボットの件から単純作業をする時代は終わる
追記:2016年にパナソニックとローソンのコラボで、全自動レジの実験が行われました。
想像してたものよりスゴイ!
あと、GUには自動レジが導入されてるみたいですね!
世の中の流れに乗って、自分の価値を高める準備をしよう
だけど知識を鬼のように増やして、抽象思考をして付加価値を高めていくことは人間にしかできません。
こればかりは人工知能にもできないので、今から数十年後を見越して、とにかく知識を収集しまくっておいたほうがいいです。
この予想はぼくだけではなくて業界を代表する方や、経営者の知り合いも口をそろえて言ってることなのでまず間違いないです。
そして幸い、あなたこうしては僕の記事を読んでくれています。
こうして最後まで熱心に目を通してくれました。
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追伸;
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