過労死が日本社会で問題になっていますが、過酷な労働環境で嫌々働くのを辞めたいと悩んでる人は多いのではないでしょうか。
厚生労働省が平成28年版過労死等防止対策白書を公開していたので、読んだ感想と気になるところをピックアップしてまとめました。
気になった個所だけまとめてあるので、元の報告書を全文読みたい人はこちらをクリックしてください。
動画:嫌な仕事を我慢して働いて報われる時代は終わった理由 過労死等防止対策白書より
1、労働時間は減ってるわけじゃない
一般労働者とパートタイム労働者の別にみると、一般労働者の総実労働時間は 2,000 時間前後で高止まりしている一方、パートタイム労働者の総実労働時間は横ばいから微減で推移している。
一方、パートタイム労働者の割合は、近年、増加傾向にあることから、近年の労働者1人当たりの年間総実労働時間の減少は、パートタイム労働者の割合の増加によるものと考えられる。
上の図と引用は第1-1年間総実労働時間の推移(パートタイム労働者も含む)からです。
グラフだけ見ると「労働時間減っとるやんけ!」って思いがちだけど、実際のところ労働時間はあまり変わってないんですよね(汗)
働ける時間が少ない人が増えれば、そりゃあ全体の労働時間は減る
上の図は第1-2図就業形態別年間総実労時間及びパートタイム労働者比率の推移です。
- 青い線が一般労働者の総実労働時間
- 赤い線がパートタイム労働者の総実労働時間
- 真ん中の緑の棒が労働者の中に占めるパートタイム労働者の比率
です。
この図を見る限り、一般労働者(青色の線)の労働時間は何十年(少なくとも20年以上)まったく変わってないです。
22年前は2045時間、去年は2026時間。
1年に約1時間…
このペースだと、あと20年くらいは2000時間労働が続きそうです(笑)
ちなみにパート労働者の比率が約20年間で2倍くらい増えてるんですよね。
つまり、
なんですよ。
最近のニュースで配偶者控除の103万円の壁が取り払われる問題がありましたが、こんなにパートタイム労働者が増えているから、政府としても税金を取る対象にしたいんだろうなって思います。
というわけで、もし日本の労働時間は減ったぞ!っていう右肩下がりのグラフを見た時は
と覚えておくといいです。
2、日本はバブル期と労働時間そんなに変わらない
上の図は、 第1‐15図年平均労働時間です。
各国の年平均労働時間を表した図ですが、日本(緑色の線)だけが長時間労働をしているわけじゃなさそうです。
韓国は飛びぬけてヒドイ。。。
こうやってみると
って話です。
フランスもドイツも日本のパートタイム労働者の労働時間に迫る勢いですよ笑
でもフランスもドイツも経済的には順調なわけで、少ない労働時間で生産性の高くすることができているって証拠でもあります。
もともとバブル期に世界の工場として発展してきて、時間を書ければ生産性が上がる事で生きてきた日本にとっては、ドイツとかフランスのように1時間当たりの付加価値を高くする働き方にシフトしていくほうがいいと思いますね。
3、有給休暇取れなさすぎ問題
ここまで見て思うのは
ということです。
だけど現実は、バブルがはじけ、給料は下がり、年功序列が崩壊して簡単に昇格できない…
我慢して働いても辛いことしかないから、そりゃあ今までと同じ働き方をしていたらうつ病も出るし精神的におかしくなったり自殺しますよ。
外国人が「日本人は(奴隷みたいで)真面目だ」って言いたくなるもの分かります。
そして有給休暇が取れない!って悩んでる会社員は多いけど、表に表すとこんな感じです。
厚生労働省「就労条件総合調査」により、年次有給休暇の状況をみると、付与日数が長期的に微増している。
取得日数は平成7年にかけて微増したものの、その後、平成 10 年代後半まで微減傾向が続き、平成 20 年代に入って増減しながらも微増している。取得率は、平成12 年以降5割を下回る水準で推移している。
有給の日数は増えてるけど取得できなければ意味がないわけですが、確かに山の日みたいに祝日が増えたり、シルバーウィークみたいになるべく土日じゃなくて平日に祝日が来るように調整したりしてるけど
恐らく祝日の関係で働ける日数が減ってるから、労働時間の変わらなさからして残業(サービス残業)も増えてるんだろうなあ。
「権利と義務」とかいうバカな人が日本をダメにする
ぼくも有給休暇がとれない原因は経験したことあって、職場の雰囲気はもちろんあるけど、一番衝撃的だったのが権利と義務がうんたら・・・って言ってくる人の存在です。
「権利を使いたかったら、義務を果たせ。有給休暇を取りたかったら、それなりに働いて誠意を見せろ。」っていうけど
ちゃんと条件を満たして働いてるから有給がもらえるわけで、義務はちゃんと果たしてますからね!
だから権利と義務の話はクリアしてるわけで、よくよく考えると自分が有給が取れないから当てつけに言ってるだけなんですよね。
結局、退職する前の時にしか有給取れなかったけど、いつまでもそんなくだらない事を言ってるから残業することになるんだし、生産性低いまま誰でもできる仕事しかできないんですよ。
「いかに限られた時間で仕事をこなすか」という意識の欠如があなたを束縛する
「社会人として」「仕事をしてる以上、これが常識」というくだらない考えに染まっているうちは、いつまでたってもイヤイヤ働いて消耗する環境から抜け出すことが出来ません。
だけど多くの場合、生産性を上げることを求められるわけで、そもそもイヤな仕事をしてるうちは、夏休みの勉強と同じで無意識レベルでサボるようになります。
なぜなら、ぼくたちの本能に「苦痛を避ける」というプログラムがDNAレベルで存在してるからです。
だからこそ僕たちはやりたくない事をやらない事が何よりも大事になるし、そして生産性を上げにはいかに限られた条件の中で高い付加価値を提供するかが重要になります。
たしかに働く時間が増えれば「時間内に終わらなくても残業すればいいかあ」って考えになるから、正直なところ頭を使わなくてもいいんですよね。
だって、時間さえかければ解決できるから。
だけど時間は有限です。24時間しかないし、寝ずに24時間働けるわけではありません。
ということは、働く時間を増やしても限界が来るということです。
そして高度経済成長期の時は働けば働くほど給料が上がって、長時間労働の苦労も報われる時代でしたが、今では長く働いても対して変わらないし報われない時代です。
つまり、長時間労働をしても長期的には年収は上がらないし稼げないということです!
そのことについては下の関連記事を参考にしてみてください。
4、20~40代の会社員が毎日4人以上自殺する国、ニッポン
上の図は第4-5図勤務問題を原因・動機の一つとする自殺者数の推移(年齢層別)です。
自殺件数は減ってはいるけど、若者の自殺数はあまり減ってない(むしろここ数年は変わってない)のが特徴で
去年は
- 40代が578人
- 30代が518人
- 20代が437人
めっちゃ多くないですか?
20代だけでも毎日どこかで最低でも1人は職場が辛すぎて自殺をして、上位3世代合わせると毎日4人以上自殺をしています。
あれだけ社会問題になったワタミや電通の自殺もほんの一部分ということです。
動画:働き方を変える 電通・ワタミレベルの自殺が毎日のどこかで起こってる
天職なんてない
そもそも、天職なんて探してもありません。
どこかに天職があるんじゃなくて、あなた自身が「これが私のやりたい事だ」と決めることで、はじめて最高の職業になります。
5、働き方を根本的に変えない限りは、どう頑張っても報われない
さらに上の図は第2-9図民事上の個別労働紛争相談件数に占める「いじめ・嫌がらせ」の割合及び相談件数の引用です
相談件数だから潜在的な数はもっと多いと思いますが、毎年職場でのいじめや嫌がらせが増えています。
前に三國さんと話をした時にパワハラについての話をしましたが、それも衝撃的でしたがここまでいじめが増えてるのも衝撃的です。
ですが、これが今の日本です。
- 労働時間はバブルのころから変わらず
- 有給は取れせてもらえずストレスが溜まり
- 給料は減り続け
- いじめが増え
- 20~40代の自殺数は変わらない(割合的には増えている)
50代から上の世代は、数年我慢して嫌々働いても今まで通りの働き方をしてもなんとか逃げ切れる世代ですが、40代から下の世代は根本的に働き方を変えない限りは、どう頑張っても精神が持ちません。
それに、ここ10年20年の間に単純作業は機械に取って代わる可能性が高くなります。
10年後、20年後を見据えて機械化の波を超えよう
最近のニュースだと、Amazonが倉庫番ロボットを導入して24億円のコストカットに成功したけど、徐々にこういう本当は誰もやりたくないことを機械に代わりにやってもらう時代が来ることは間違いないはず。
- 馬車が主流だった時代から車が主流になる時代になり
- 駅の改札が駅員による切符のもぎ取りから自動改札になり
- ホテルのフロント対応が機械化する
常に仕事の在り方が変わってきて、廃れていく仕事もあれば新しくできる仕事もあります。
動画:嫌々働くと給料はさらに下がる !Amazon倉庫ロボットの件から単純作業をする時代は終わる
そう考えるといつまでも誰でもできるような単純作業に消耗して生きるんじゃなくて、10年後20年後を見据えて、自分自身の働き方とか、1時間当たりの労働価値を徹底的に上げるような思考を磨いていったほうがいいです。
やりたい事をやって、756倍の生産性を上げる事がこれからの生き方
これからの社会は「自分のやりたい事しかやらない生活にシフトしていく」ことが大事です。
なぜなら、アメリカTPI本部とハーバードの追跡調査でやりたい(Want to)と思って働いている会社はやりたくない(Have to)と思って働いている会社よりも「756倍も利益率が高くなった」という研究結果があるくらいだから。
逆に言えば、やりたくない仕事を我慢して働いてると、あなたが持ってる力をかなりセーブしてるってことだし、生命時間を捨てて生きているという事です。
事実として一般労働者として働いている人のほとんどは、「仕事行きたくないなあ」って我慢して働いていると思いますが
一昔前の価値観が通用しなくなってるんだから、今からでも十分間に合うので
将来を見据えて生き方自体を考えていったほうがいいと、過労死白書を読んで本当に思いました。
再生リスト:森昇の常識をぶっ壊した「好き」を追求する話
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「いやいや働く人生を辞めたいけど、、、」
僕は元々コンプレックスをこじらせたダメ会社員で
自分が何をしたいのか?分からず
未来に希望を感じられない毎日を送っていましたが、、
今では会社を辞めても十分な収入を得られて、
毎日やりたいことだけして生きられるようになりました。
将来の不安やプレッシャー、時間など
あらゆるストレスから解放されて、
マイペースに暮らして心から幸せだと思える毎日です。
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