こんにちは、森昇/Shou Moriです!
働き方も多様化して、世間では「サラリーマンオワコン」vs「起業するなんて危険だ」という、資本家vs労働者みたいな構図が生まれてます。
「Aさんの記事読むと、サラリーマンってヤバいから起業したほうがいいと思えるけど、Bさんの記事読むとサラリーマンを続けたほうがいいと思える。。。結局どっちが正しいの?」
と、もやもやした気持ちになる方も多いと思います。
実際そういう相談を受けますが、非常に良い状態だと思います!
今回は「人は見たいものしか見えず偏った情報を正しいと思い込むよ」という脳の話です。
つまり目の前に広がる現実に対して、何かしら歪んだ捉え方をしているという事です。
僕はマインドを扱うコーチとして脳の性質を利用したコーチングを広める活動していますが、クライアントさんなりに相談された時に、たくさんの可能性について考えてもらっています。
- 「なぜ?」という目的を考えたり、
- 「メリットとデメリット」などの二面性について考えてもらったり、
彼らには一つの視点だけで物事を判断するのではなく、多くの視点を用いて、悩んでる事をより正しく観てもらってます。
なぜなら人間の脳は
- 目の前に広がる現実に対して、何かしら歪んだ捉え方をしている
- 見たいものしか見ないし、一つの視点だけを間違っていても正しいと思い込む
性質があるからです。
認知心理学では認知バイアスと言いますが、ここでは分かりやすく「歪んだ思考」という表現を使います。
脳というのは、サボりの天才であり楽をします。
なぜなら楽をしないと余計なエネルギーを使うので、種の存続が脅かされる危険性があるからです。
つまり生きる可能性を上げるために、楽をするのが人間の本能ってことです。
そしてサボって楽をする為に、脳は認知バイアスという「歪んだ思考」を使って、必要な情報だけ処理しようとします。
サラリーマンオワコンvs批判批判という対立を好む認知バイアス
つまり僕たちは、常に何かしらの錯覚に陥った状態で毎日生活してるわけです。
なぜか?脳が楽をしたいからです。
だからこそ僕たちは一貫したストーリーを好みます。
認知心理学のエイモス・トベルスキーらが行った実験があります。
ざっくりと分かりやすく説明すると、人間は「バランスの取れたより正しい判断」には、説得力がなくて、退屈で、面白くないと感じるのに対し、「一貫した偏った情報」には説得力と魅力を感じる。
というものです。
対立する情報を吟味するのはとてもつまらない
例えば、
- 「サラリーマンはオワコン!さっさと辞めて起業すべき!」
- 「起業なんて危険だ!サラリーマンを続けるべし!」
とか
- 「コーチングこそ最高!他の理論は学ばなくて良し!」
- 「コーチングなんて危険だ!いますぐ辞めたほうがいい!」
とか
- 「最近の若者はダメだ!」
- 「年寄り世代はダメだ!」
とか
- 「被告が悪い!」
- 「原告が悪い!」
とか
冷静に考えると、片方の情報だけでは間違ってる可能性を含んでるので、お互いのメリットやデメリットなどを洗い出し、バランスを取ったほうがより正しい判断が出来ます。
だけど僕たちの脳の機能として、「一貫した偏った情報」を好み、説得力を感じ、魅力に感じるので、メディアなりSNSなりオフラインなり、世の中には一つのストーリーを強調して、もう片方に目を向けない情報で溢れかえってます。
歪んだ思考によって目のまえにある情報が認識できなくなる
別の例で説明すると、「見えないゴリラ」という人の認知を利用した実験があります。
すぐ終わる内容なので、認知の体感をした欲しいですが、下の動画をクリックして白い服を着たチームが何回パスをしているか数えてみてください。
何回でしたか?10回?20回?
いいですねー!
じゃあ、途中でゴリラが手を振ってたことには気づきましたか?
白いチームのパス回数を数えてて、途中でゴリラが出てきたことに気付かなかった人もいると思います。
これが脳の錯覚であり、目の前の現実が歪んだ状態で認識する認知バイアスという「歪んだ思考」になります。
サラリーマンオワコンor起業批判のどちらか一方だけ見れば楽だけど・・・
話を戻すと、
「サラリーマンはオワコン!さっさと辞めて起業すべき!」という情報は、分かりやすいです。
いろんな情報があるけど、全ての情報は、「サラリーマンはダメ」ということで説明がつくからです。
だから、話の全体象が理解しやすく、矛盾がなく、一貫してるように感じます。
なのでその判断は正しいと思うし、自分の判断に自信が持ちやすくなります。
それと同じく、「起業なんて危険だ!サラリーマンを続けるべし!」という情報も、分かりやすいです。
いろんな情報があるけど、全ての情報は、「起業はダメ」ということで説明がつくからです。
だから、話の全体象が理解しやすく、矛盾がなく、一貫してるように感じます。
なのでその判断は正しいと思うし、自分の判断に自信が持ちやすくなります。
だけど今回のように、判断に必要な情報をすべて考慮した上で考えようとすると、
- シンプルで分かりやすい論理が成り立たず、
- それぞれの矛盾する情報から正しい判断をどうしていいか変わらず、
- 自分の判断に自信が持てなくなります。
そうすると人間は楽を求めて、他人が提示した「正しさ」に乗っかり、それが間違ってるかもしれないのに自分の意見として自信を持って振る舞います。
これが人間の脳の認識バイアスであり、「歪んだ思考」であり、「人は見たいものしか見えず偏った情報を正しいと思い込むよ」ということです。
思考の錯覚を自分の人生に応用するポイント
偏った情報を正しいと思い込み、自信をもって判断しても、間違ってる可能性はありあす。
なのであなたが、認識バイアスという「歪んだ思考」を自分の人生に使うポイントとしては、「なぜ?」と「メリットデメリット」など、一つの視点だけで物事を判断するのではなく、多くの視点から考える事です。
- 「サラリーマンはオワコン!さっさと辞めて起業すべき!」
- 「起業なんて危険だ!サラリーマンを続けるべし!」
であれば、
サラリーマンを続けるメリットとデメリットと、起業するメリットとデメリットの両方を徹底的に洗い出して総合的に判断すべきだし
- 「コーチングこそ最高!他の理論は学ばなくて良し!」
- 「コーチングなんて危険だ!いますぐ辞めたほうがいい!」
であれば、
コーチングだけを学び続けるメリットとデメリットと、コーチングを学ばないメリットとデメリットの両方を徹底的に洗い出して総合的に判断すべきだし
- 「最近の若者はダメだ!」
- 「年寄り世代はダメだ!」
であれば、
若者の良い面と悪い面と、年寄りの良い面と悪い面の両方を徹底的に洗い出して総合的に判断すべきです。
相反する情報を徹底的に吟味するのは、正直めんどくさいと思います。
だけどあなたは、この記事で「人は見たいものしか見えず偏った情報を正しいと思い込む」という脳の性質を知りました。
なんだかんだ言って人生はマインドの使い方で決めますね。
何かを主張するときは、一方の事だけ語ればいいかと思いますが、せめて自分の人生の選択をするときは、徹底的に「正しい判断」をすることにこだわり、よりよい人生にして欲しいと思います。
<参考書籍>
人間の認知についてエイモス・トベルスキーと研究を重ねたダニエル・カーネマンの著書はおススメ
TED会議:ダニエル・カーネマン博士『経験と記憶の謎』
以上、サラリーマンオワコンvs起業批判に惑わされないコツ【思考の錯覚とコーチング】…でした!
森昇/Shou Moriより
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